川⽥のグループ理念「安⼼で快適な⽣活環境の創造」は、なにも橋づくりだけに留まらない。「空」から地上の利便性に貢献するため、川⽥では航空事業としてヘリコプターと⾶⾏機の運航も営んでいる。
この章では、川⽥のヘリコプター運航を担う「東邦航空」について紹介する。
三ツ⽮タクシーが「エアタクシー構想」の⼀環で航空部を設置
「不定期航空運送事業免許」を取得し、航空事業を開始
三ツ⽮航空株式会社(後の東邦航空)を設⽴
社名を「東邦航空株式会社」に変更
航空事業部を
新たに⽴ち上げたばかりの川⽥⼯業。
航空業界のパイオニアであった
東邦航空は、川⽥グループに加⼊し
ヘリコプターのオペレーションと
パイロットスクール運営の⼀翼を担った。
1993年、明⽯海峡⼤橋の架設において「パイロットロープ渡海工法」というヘリコプターによる空中架設工法を実施。⻑⼤スパンとしては世界初の試みで、注⽬を浴びた。
その後も⼤規模吊橋の延線にも同⼯法が活躍した。
1960年の創業以来、報道取材ヘリ事業を展開。現在でも東京民放キー局はじめ、全国で8社のテレビ局と契約。
事件、事故、災害発生時にはいち早く現場に向かい、空からの映像情報提供に貢献している。
日本アルプスを中心とした標高3,000m級の山々にある9割以上の山小屋へのヘリコプターによる生活物資等の物資輸送を行っている。電⼒会社の送電線工事、⼭岳地域での⼟⽊・建設⼯事等のヘリコプター資材輸送を担っている。
八丈島を拠点として、日々、八丈島、青ヶ島、御蔵島、三宅島、大島、利島の6島間をヘリコプターで結ぶ「空のかけはし」である。伊豆諸島の皆さまにとって欠かせない生活路線として貢献している。搭乗者数は45万人を超え、2023年で運航開始以来30年になる。
2012年に山形県、2021年には富山県でドクターヘリの運航を開始し、県民の「空の命のかけはし」として航空医療サービスを行っている。
現在、国土交通省東北地方整備局の防災ヘリ、富⼭県、岩手県、奈良県、⾼知県の消防防災ヘリを受託運航し、⾃然災害時における調査や、山岳救難、山林火災の消火活動、救急救助活動に貢献。2011年の東⽇本⼤震災では、迫りくる大津波情報を収集するなどの活躍をした。
この他にも東邦航空は
などのサービスを展開。
川⽥グループの航空事業を
⽀える企業となっている。